一切妥協しない勝占いちご〜徳島・勝占の地で4代続く、いちご農家 西岡農園の誠実な手仕事〜

徳島市から少し南、勝占地区。1970年からこの地でいちごを栽培し続けている「いちご農家 西岡農園」さんを訪ねました。
今回お話を伺ったのは、4代目として農園を切り盛りする西岡さん。「勝占のいちご」を一つのブランドとして確立させたいという情熱と、女性農業者ならではの細やかな視点、そして何より、いちごに対する揺るぎない愛情に触れた取材となりました。
大阪の市場が育てた、品質への厳しさと誇り

勝占地区は、冬場の天候が良く、夜間の温度が下がりにくいことから、甘いいちごが育ちやすい恵まれた土地です。西岡農園さんたち「勝島いちご部会」のいちごは、主に大阪の卸売市場本場へ出荷されていますが、この市場が非常に品質に厳しいことで知られています。
「大阪の市場に育てられた産地なんです」と西岡さんは語ります。糖度の数値はもちろん、形や詰め方の誠実さ。裏側が白かったり、少しでも傷んでいたりするものは絶対に入れない。その徹底した「ズルをしない」姿勢が、関西の料亭やホテルから「西岡農園さんのいちごはハズレがない」と絶大な信頼を得る理由となっています。
実際、西岡農園さんのいちごは、ホテルのスイートルームのウェルカムフルーツや、京都の料亭が御献立の最後に水菓子として出す果物としても選ばれています。
二つの品種が織りなす、安定した美味しさ

西岡農園さんでは、現在「さちのか」と「ゆめのか」の二品種をメインに栽培しています。
お菓子との相性が抜群で、中まで赤く緻密な果肉が特徴の「さちのか」。甘みと酸味のバランスが良く、香り高いその味わいは、食のくろうとやご年配の方にも高い人気を誇ります。 一方、鮮やかな赤色で果汁が多く、さっぱりとした甘さが自慢の「ゆめのか」。酸味が控えめなため、お子様でもいくつでも食べられる美味しさです。
この二つの品種を組み合わせることで、収穫量の波を抑え、お客様へ常に新鮮ないちごを安定して届けられるような工夫をされています。品種ごとに異なる魅力を、その時々で一番美味しい状態でお届けする。それは、毎日自らいちごを食べ、味を確かめている西岡さんだからこそできる判断です。
「命を繋ぐ」苗作りへのこだわり

いちご栽培において最も重要であり、かつ困難なのが「苗作り」です。西岡農園さんでは、親株から伸びる「ランナー」と呼ばれるつるを育てて苗を増やす、自家増殖という方式をとっています。
農家が代々、実の付きが良いものを選別し続けてきた優良な株。それは種から新しく作られた株よりも、その土地の環境に馴染み、質の高いいちごを実らせると言います。夏場の厳しい暑さから小さな苗を守り抜く手仕事は、まさに言葉にはできないけれど「手に染み付いた」感覚が頼りです。
目に見えない準備の時期を誰よりも大切にする。その誠実さが、冬のハウスに実る一粒一粒の輝きに繋がっています。
東京から徳島へ。食の安全から始まった新しい挑戦
実は西岡さん、もともとは農業を継ぐつもりはなく、東京で生活をされていました。転機となったのは2011年の東日本大震災。食の安全に対する意識が大きく変わり、29歳で帰郷を決意されました。
「食べ物を作るって、何もないところから生み出せる。それって本当にすごいことだと思ったんです」
現在は、SNSでの発信や「アグリガールズラボ」での活動を通じて、女性が働きやすい農業のあり方を模索したり、産地全体のブランド力を高める活動にも尽力されています。西岡さんの目標は、自分の農園を大きくすることだけではありません。生産者が増え、地域全体が活気づくこと。そのための「広告塔」になることを自らの役割と考えていらっしゃいます。
徳島と、人々と、ともに。

いちごは、収穫した瞬間から糖度が失われていく繊細な果実です。「一番新鮮なうちに食べてほしい」という西岡さんの言葉には、一途にいちごに向き合ってきた自負が込められていました。
イルローザも、西岡農園さんのような情熱ある作り手に支えられ、お菓子づくりができています。産地が守られ、美味しいいちごが10年後、20年後も徳島の地で育ち続けるように。私たちも、その一粒一粒に込められた想いを大切に、お客様へと繋いでまいります。
にしおか農園さんのいちごを美味しく食べるコツ

いちごは収穫後、なるべく早く食べるのがベストです。もし食べきれない場合は、ヘタを取って洗い、水気を拭き取ってから冷凍保存するのがおすすめ。そのままシャーベットのように楽しんだり、ヨーグルトに入れたりと、最後まで美味しく味わっていただけます。
旬の時期にしか出会えない、勝占の恵みをぜひお楽しみください。
【限定20箱】にしおか農園さんの勝占いちごを、イルローザオンラインショップで!
今回取材させていただいた西岡農園さんのいちごは、イルローザのオンラインショップでご購入いただけます。ぜひご利用ください。
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(文責:イルローザ社長 岡田)
