【徳島が育むもの-取材レポート-】奇跡のシャインマスカット「ゴールドシャイン」三木ぶどう園さんの30年にわたる挑戦
徳島の一次産品をお菓子屋の目利きでご紹介する「とくしま yell プロジェクト」。
イルローザは、お菓子を通して徳島の魅力をお客様にお届けしたいと考えています。私たちが本当にお伝えしたいのは、徳島の素晴らしい素材そのものだけでなく、その裏側にある「生産者さんの想い」です。このブログでは、お菓子屋として徳島に根差し、地域と密接に関わる私たちが、徳島で情熱をもってものづくりをされている方々をご紹介していきます。
今回は、かねてよりずっと気になっていた、徳島県阿波市にある三木農園さんにお邪魔してまいりました。今年も最高のぶどうがたわわに実る畑にお邪魔して、仙台から続くこだわりの土づくりなど、たっぷりお話を伺ってきました。
糖度25度超え!奇跡の「ゴールドシャイン」
青々と輝くシャインマスカットは、もはや日本の夏の風物詩。ですが、三木ぶどう園さんの畑で私が目を奪われたのは、まるで黄金に輝くような、少し黄色みがかったシャインマスカットでした。
実はこれ、私たちが通常目にするものよりも、さらに樹上でじっくりと完熟させた、特別なシャインマスカットなんです。
「昔はね、黄色くなったシャインマスカットは、色が悪いって言って、商品価値がないとされていたんですよ」と、笑顔で話してくださったのは、ブドウ農園を継いで30年以上になる園主の三木さん。
青いシャインマスカットでも、その糖度は20度前後と十分に甘いのですが、この黄金に輝く「ゴールドシャイン」は、なんと25度から26度にもなるのだとか。口に入れた瞬間に広がる、ただただ甘い幸せな香りは、一度食べたら忘れられません。
「薬になるブドウ」を目指して。30年続く低農薬への挑戦
この奇跡のゴールドシャインが生まれるまでには、三木ぶどう園さんの並々ならぬ挑戦と情熱がありました。
三木ぶどう園さんでは、30年以上も前から、化学肥料や農薬を一般的な使用量の半分以下に抑える「低農薬栽培」を続けています。これは、先代であるおじい様が始められたこだわり。
実はこの栽培方法を始めたのは、まだ三木さんが若かった頃。ブドウにかける消毒液が、ご自身の体に異変をもたらしたことから「こんなものをブドウにかけて、お客さんの体に影響はないのだろうか?」と疑問に感じたのがきっかけでした。
当時は「低農薬」という考え方自体が非常に珍しく、「あいつは変わったやつだ」と周りから思われることもあったそうです。
それでも三木さんは、「孫たちにも安心して、洗わずにそのまま食べさせたい」という想いを胸に、低農薬栽培を続けてきました。畑の土壌からこだわり、備長炭の粉末を埋め込むことで微生物を活性化させ、ブドウ本来の生命力を引き出しています。
そして、そのこだわりにようやく光が当たり、「ゴールドシャイン」は今では多くのお客様から愛される特別なブドウとなりました。
徳島と、人々と、ともに。
三木ぶどう園さんのブドウは、完熟まで待つ分、台風や鳥獣害によるリスクと常に隣り合わせです。それでも「美味しいものを届けたい」という一心で、この挑戦を続けています。
イルローザはこれからも、徳島の風土と、情熱あふれる生産者さん、そしてお客様とのつながりを大切に、お菓子づくりを続けてまいります。 徳島には、こんなにも熱い想いを込めてものづくりに励む方々がたくさんいらっしゃいます。
私たちは、お菓子を通じて徳島の魅力を発信するだけでなく、直接お客様にお届けできる場も作っていきたいと考えています。
徳島の奇跡のシャインマスカットを、イルローザオンラインショップで!
今回取材させていただいた三木ぶどう園さんのゴールドシャイン(シャインマスカット)は、イルローザのオンラインショップでご購入いただけます。ぜひご利用ください。
商品ページはこちらから。
(文責:イルローザ社長 岡田)